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敵は柏ではなく、圧倒的に不利な日程だった。
こういう苦しい時こそ、よりシンプル且つ丁寧に、そして良い動き出しをした選手は(囮に用いることも含めて)必ず使う、というような原理原則に忠実なプレーが求められる。
この点に関しては出来ていたと思うし、だからこそ一定以上のレヴェルの試合が出来たわけだが、勝ちきるためには局面での選手の頑張りや質の高いプレーが必要だった。
その意味では、自身が決めた決勝点を含む5点中4点に絡んだ高萩の技術の高さや創造性に溢れるプレー、依然として好調を維持しているミキッチと寿人、そして石原の走力等、チームに勝点3を齎した重要な局面での彼等の質の高いプレーは賞賛されて然るべきだと思う。
サンフレの得点は全て素晴らしかったが、特に印象に残ったのは決勝点と試合を終わらせた4点目だった。
決勝点については、絵的には見たまんまというか関わったミキッチと高萩を褒めるしかないわけだが、私が着目したのはミキッチのキックのフォームだ。
重心が低く、蹴った後の右足の爪先は上を向いていた…ということは、あの時間帯にも拘らず彼は余力を残していたということになり、驚かざるを得ない。何せ、あの蹴り方は普通にフルパワーで蹴るよりも身体に掛かる負担は大きいのではないかと思われるからだ。
4点目が印象に残った理由としては、この試合のサンフレのプレーを凝縮したようなプレーだったからだ。
決して良い体勢ではなかったソッコがボールを失うことなくカズに繋ぎ、カズは素晴らしいターンで一人かわした上にダブルタッチの繊細なパスで高萩に繋ぎ、高萩は彼ならではの芸術的なパスを出し、それが駆け上がった石原に通り彼の献身的な走りが報われたというものだった。
柏の印象については、サッカーの中身を云々する以前に、ブラジル人以外の選手はサッカー選手というより、自らの意思を持たないネルシーニョ監督が操るロボットにしか見えなかった。
あのやり方だと結果が出なくなると色々な意味でキツいんじゃないかと他人事ながら思うのですが…。
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